雨の記憶

秋の紫陽花

仮設住宅」より

2005/6/9 13:51
雨夜の月を追いかけて どこまでも歩いてみたくなったのは 金曜の夜だったから(根岸 絹)

2005/6/10 0:01
泣きだした空は路へと転げ落ち 水たまりから月を見あげる(根岸 絹)

2005/6/10 0:08
雨ごとに あわい想い出 灯り色 秋に迷った紫陽花の彩(根岸 絹)

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水たまり蹴散らしながらの道すじで でんでん虫の歩み羨み

おとなりに越してきた子は都会の子 みんな見にゆく雨の庭から

ジーパンで磨いたような林檎持ち雨をみている君をみている

通り雨 汚れた街を洗い降り 虹もかかるか午後の1時に

[落雷を聞き入る君と麦茶と 汗かくグラス揺れる後れ毛]